マイザー・デルタを作っていました。

・ハセガワからバーチャロンシリーズのキット、マイザー・デルタが出たので、
 ここ2週間ぐらいだらだら作ってました。
 現時点では全塗装でマイザーデルタを作ってる人がほとんどおらず、
 多分レビューでもパチ組ぐらいしかあがってないので、
 ちょっとかいてみようかなぁと。
 
 
 
 パーツ数が多くて一度は開発延期となるものの、1年ぐらいのブランクを得てようやく発売。
 ちょこちょこ延期が繰り返されたりしましたが、
 発売前から差し替え変形可能でプロポーションが抜群にいい、という感じで、
 これは買うしかない!!…という感じのキットでした。
 値段が定価で6000円前後、ビックやヨドでも4500円ぐらいになってしまうので、
 下手なMGを買うよりも高くついてしまうのがネックですが、
 ハセガワでも初となる可変キットということで、
 割と気になっている人も多いのでは、と思います。
 
 さて、そんなマイザー⊿ですが、ざっと目に付く不満としては、
 
 ・色分けを徹底した、という割には、完成写真やCGでワンポイントになっている、
  水色パーツに対するフォロー手段がない。なので、塗装必須。
 ・見るからに脆そう。強度に不安のある場所が散見される。
  (これはマイザー自体のデザインのせいもあると思う)
 
 …と、こんな感じ。
 というわけでちょこちょこ不満はあるのですがもりもり作ってみました。
 基本的な工程は、
 
  ①最初に間接部分を作成し、つなぎ目を消して灰色を塗装
  ②間接部分を挟み、つなぎ目を消す必要のある箇所のみ接着してつなぎ目を消す
  ③白部分をマスキングして塗装
  ④水色部分をマスキングして塗装
  ⑤パープル部分をマスキングして塗装
  ⑥最後にピンク部分をマスキングして塗装
  ⑦組み立て
  ⑧スーパークリアーを厚めに拭く
  ⑨エナメルのつや消し黒で墨入れ
  ⑩エナメルのはみ出しをふき取った後、微妙な汚れを消すためにコンパウンド3000番で磨く
  ⑪コンパウンド8000番で磨いて終了
 
 という流れで行いました。
 
 マスキング中の写真
 
 マスキングしたら薔薇の3姉妹カラーw
 
 
 デザイン上、顔の中が見えにくいのでアップの写真を
 
 
 
 カラーレシピ
  ・間接の灰色部分:ガンメタル
  ・白色部分:グランプリホワイト
  ・水色部分:スカイブルー
  ・紫色部分:パープル
  ・桃色部分:ピンク
 
 後、カラーレシピは市販品のスプレーで塗装する場合、
 下の色がハイエンドCGとか作例に近い感じです。

  ・間接部分:Mr.カラー ネイビーブルー
  ・白色部分:Mr.カラー ホワイト(光沢あり)かキャラクターホワイト
  ・水色部分:タミヤ ラッカー系スカイブルー
  ・紫色部分:Mr.カラー パープル(光沢あり)
  ・桃色部分:なし
  
 
 スプレー塗装の場合、マイザーのピンクは赤みと紫のかかったピンクという、ちょっと特殊な色のため、
 ここだけはガイアノーツからでてるVRピンクを使用してエアブラシで塗装したほうがいい感じです。
 画像だとちょっと薄いピンクって感じですが、
 完成品はドピンク、って感じで、ちょっと印象が変わってしまいました…。
 
 ピンク+クリアレッドとか、ピンク+クリアオレンジ等で色合いをテストしたんですが、
 スプレーだけではあの色合いを再現するのは難しいって感じで。
 
 完成写真
 
 マイザー⊿正面から
 
 
 横から
 
 
 後ろから
 
 
 変形状態(MS形態)
 
 
 変形状態はボリュームがとても大きくて、テムとかよりも遥かに大きく感じる
 
 
 
 …
 
 とにかくパーツ数が多い…大体パーツ数が500前後、しかも大半が凄い小さくて、
 ウィングなどのとげとげ部分は本当に鋭く尖っていて、
 やすりで磨いている途中なんかは手のひらに突き刺さりそうになりました。
 胴体フレームやPOM部品パーツはとても小さくて、
 ガンプラとは明らかに作りの違う感じでした。
 
 工程が多く、瞬間接着剤や接着剤必須、ハセのVRシリーズを知らない人は、
 マイザーに手を出すのはかなり厳しい感じの内容です。
 胴体フレームは全体的に強度が弱く、ひとつひとつの部品の接着面積が小さくて、
 全部を組みあげると、全体として強度が出るような作りになっているため、
 一箇所に力を集中させると胴体崩壊を起こしやすいです…。
 あと気になった箇所としてはVコンバーターのブースタ部分と、
 本体を接続するフレームも意外に脆い、という感じでしょうか。
 
 マイザー⊿は一応ちゃんと変形出来るように作りましたが、
 各所の強度が不安で、何度も変形させたりするような感じではないですね。
 2つ買って、形態を固定させておくほうがいいかと。
 変形が可能なだけで、変形して自由にポーズとったり組み替えて遊んだりするような内容ではない、
 というのには注意が必要です。
 
 その他、気になった箇所としては、
 
  1.Vコンバーターのバーニア部分がゆるゆるで、何か対策を考えないと厳しい。
   こちらのサイトを参考に、ネオジム磁石を埋め込みました。
  2.正面からみて左側のリアスカートのボールジョイントがゆるゆるで、瞬間接着剤等で補強しないと、
   はっきりいって全く取り付けられない。
   この部分のフレームはボールジョイントが3軸稼動し、稼動範囲が広いため、
   瞬間接着剤で接着しちゃってもほとんど稼動に問題がないです。
  3.VR形態の場合、色々なとげが干渉しまくるので、取れるポーズに結構制限がある。
  4.肩部分のショルダースパインあたりがとても外れやすい。
  5.VR形態、MS形態で変形時に首の蓋になるパーツが乗せるだけになるので簡単に外れる。
  6.変形時のフレームの接着部分のピンがとても弱い…。正直このパーツはむしろ接着しないほうがよさげ。
  7.足がピンヒールで、背中のVコンバーターに微妙に重心が置かれているため、とても自立させにくい。
   変形状態で飾ることを考えても、スタンドはほぼ必須。
 
 …
 
 プロポーションがとてもよく、塗りわけも凄い楽、
 その上つなぎ目がほとんどでない(とさかと足と二の腕ぐらい)、
 変形に関しても変形フレームだけでほとんど変形ができる内容のため、
 物凄い出来がいいと思うんですが、どうも変形を完全再現させようとした弊害か強度がなく、
 もっと大胆に差し替えて変形させたほうが強度も上がったし、
 アクションとりやすかったんじゃないのかなぁ、
 という感じです。
 実際購入してみるとわかるんですが、変形時に完全に隠れてしまう手首や首フレーム、
 襟の辺りの変形とかも完璧に再現していて、流石にこれはやりすぎでは…!
 という意気込みでした。
 気合の入れ方が半端なさすぎですが、それが強度に跳ね返ってしまっている感じでした。
 
 とりあえず何度も作りたくないぐらいパーツ多くて触るのが危険な感じなので、
 ⊿はこれ一体でいいかなぁ、と。
 おそらくΓ、Ηや薔薇3姉妹機体もでると思いますが、ΓはVR形態固定で作る予定です…。
 あと1000円ぐらい値段上げてもいいから、単色ランナーで丸ごと差し替えられる変形フレームをつけて欲しい感じですね。
 
 後今回作成するのに、こちらこちらの方の講座なんかを参考にさせてもらいました。
 どうもありがとうございました。
 ※本文中の写真の拡大版はリンク張るのめんどかったのでこちらに全部あります。